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映画のツボ Vol.17 MOVIE REVIEW 「ジェイン・オースティンの読書会」「つぐない」「パラノイドパーク」「ブラックサイト」

update 08/4/4

 今回は、新人女性監督が悩める女性に捧げる、ビタースウィートな恋と人生の物語「ジェイン・オースティンの読書会」。壮大なスケールで描く切なくも美しい愛とつぐないの大河ロマン「つぐない」
 2007年カンヌ映画祭60周年記念特別賞受賞作品「パラノイドパーク」。ダイアン・レイン主演のサスペンス・スリラー「ブラックサイトの4本。

「ジェイン・オースティンの読書会」ワインとおしゃべり、時々恋--それが女たちの読書会

(c)2007 Paramount Vantage, A PARAMOUNT PICTURES company. All Rights Reserved.

 アメリカでは今、読書会が大流行!ミドルクラスの女性の3人に1人が参加しているという、空前の大ブームなのだ。美味しい食事と上等なワインやコーヒーを楽しみながら、本について語り合う…。といえば、気楽なホームパーティのようだが、前もって指定された本を読み込み、きちんと自分の意見を準備しなければならないという厳しさも要求される。そんなブームのなか、読書会を開く女たちを描いた小説が出版され、2004年のニューヨークタイムズのベストセラー・リストに載った。

 本作は、この小説を『SAYURI』『若草物語』など良質な女性映画の脚本家としてすでに高く評価されている脚本家ロビン・スウィコードが初監督した、注目の話題作!  思うようにいかない人生を送る6人の人々。年齢も好みも違う彼らが、『エマ』『自負と偏見』などで知られる英国女流作家、ジェイン・オースティンの読書会を通して、それぞれの想いや抱えている悩みを分かち合う姿を描くヒューマンドラマだ。

ノーカントリー

ストーリー

 カリフォルニアのとある街で、6人のメンバーが6ヶ月で6冊の本を語り合う読書会が開かれようとしていた。読むのはすべてジェイン・オースティン。この200年も前に活躍したイギリスの女流作家は、今も根強い人気を誇っている。いつの時代も変わらない人々の悩み?恋愛、結婚、友情、社会的地位や礼儀をめぐる人間関係を描いているからだ。
 「オースティンは人生の最高の解毒剤ね」?結婚歴6回、今は気楽な独り者のバーナデットは、常々そう考えていた。オースティンを、まるで身近な人生の師のように敬愛しているのだ。彼女は、愛犬の死を悲しむ友人のジョスリンを励まそうと、オースティンの読書会を企画する。エネルギッシュで魅力的なのに、傷つくことが怖くて恋に踏み出せないジョスリン。彼女の高校時代からの友人シルヴィアも、人生最大のトラブルに直面していた。結婚して20数年の夫から突然「他に好きな人ができた」と打ち明けられたのだ。
 趣味の合わない夫より教え子の高校生に心惹かれているブルーディー、シルヴィアの娘で、恋多きアレグラ、唯一の男性にしてオースティンは初体験、SF大好き青年グレッグ??。残りのメンバーも見つかって、いよいよ読書会が幕を開ける。
 各々の家で、時には海辺で、ワインや料理を楽しみながら、小説の中の誰かに自分を重ね合わせたり、ちょっとした喧嘩になったり、まさかオースティンを語ることで、彼女たちの人生が色づき、絡み合い、思わぬ結末にたどりつくことも知らずに……。

明日への遺言

演技派から期待の若手俳優まで、個性の際立つキャスト

 読書会の6人のメンバーには、個性的なキャストが揃った。プルーディーを演じるのは、『プラダを着た悪魔』でゴールデングローブ賞にノミネートされたエミリー・ブラント。バーナデットには『コールド マウンテン』のキャシー・ベイカー。ジョスリンには『ワールド・トレード・センター』のマリア・ベロ。シルヴィアには『ヒート』のエイミー・ブレネマン。グリッグには『ブラックホーク・ダウン』のヒュー・ダンシー。アレグラには人気TVシリーズ「LOST」のマギー・グレイス。 
 ユーモアを絶妙に散りばめたシニカルな会話を交わしながら、それぞれの想いや、抱えている悩みを分かち合う6人。そして、オースティンを1度も読んだことがない、あるいは名前すら知らない観客にも、「これは私の物語だ」と思わせる才能を見せつけたのは、本作が長編映画の監督デビュー作となるロビン・スウィコード。観る者が思わず自己投影せずにはいられない愛すべきキャラクターたちを作り上げた。

4月12日よりル・シネマほか全国順次ロードショー
2007年アメリカ映画(1時間45分)
配給/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
http://dokushokai.jp

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