それに相反し、“入りにくい”アルバムだというのが『CHELSEA』。T-1「愛してる」では、やや憂いを帯びているようでいて優しい音にのせ、愛の言葉を何度も繰り返し、T-3「Grape Juice II」で狂気を感じさせる。彼独特の歌い方がより際立って、ちょっとした巻き舌にゾクゾクするT-5「池」、隙間無く鳴るギターが自らに触れさせないための“膜”にすら思えるT-7「Don’t Touch Me」…と、とにかくディープで妖しい。そんな2枚を同時リリースするその姿勢に、男としてのセクシーさを感じずにはいられない。